終戦記念日の本日より開催の第20回目のアニバーサリー「ノーウォー展 横浜」にて、AIとの共存芸術の展示開始しました。
明日16日はAI研究の山川宏先生と、増山麗奈監督と、メディアの方も招いての特別イベント、ライブペインティング。
18日にも特別イベントと、ライブペインティングを行います。
パラレラーズシリーズ
「パラレラーズ・シリーズ」は美術家で映画監督の増山麗奈と、武楽座の創始者として知られる源光士郎を中心としたアートコレクティブ「波羅蜜多」が制作する。時空を超えた勇者たちを描く絵画、映像シリーズである。史上初、画像生成AIと人類の共同制作芸術作品である。
電脳空間のAIから生まれ出た絵に対して、岡本太郎賞画家の増山麗奈と、武楽師の源光士郎の身体で、情報を物質化させ、それをもう一度ライブ配信などで電脳空間に送り返す。絵の具のマテリアルを描きつけることによって、情報空間の情報だったものを物質化する。
「最初にイメージを描いたものが実現する」
イメージしたものを物質化するという事は日常されていて、
AI の空間の中で作っているだけでは次の瞬間ゆらめいてしまう。それを実際の絵の具で現実世界に定着させる。
人工知能との戦争回避
本シリーズは画像生成AI「ミッドジャーニー」が生成した画像を木枠にはり、その上に増山麗奈、源光士郎が、加筆をしたものである。短時間に高品質のイラストや絵画を生成する人工知能の能力は人間の芸術家を凌駕し、駆逐してしまうのか?ともすればAIと人間は争い合う存在になってしまう可能性があるが、本プロジェクトではAIを、アートコレクティブ「波羅蜜多」の優秀なチームの一員ととして共同制作を行った。
AI技術はドローンなどさまざまな実際の戦争の場面で活用されているが、我々波羅蜜多はAI技術を芸術や、持続可能な地球環境の希求のためなど次世代に向けた平和構築のために活用することを提案する。
「パラレラーズ・シリーズ」の「パラレラーズ」とは、パラレルワールドを行き来する人々の造語である。パラレルのパラには複数の意味がある。
●パラレルワールド を行き来する 時空を越える
●パラダイムシフト その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化すること 革命的な激変
●パラリンピック 多様性を受け入れる価値観
●パーラミーター サンスクリット語で、「完全」を意味する。人類とAIが補完しあい、完全な調和を目指す。
時代の常識を打ち破り、あるミッションを持ち、時空間を移動する人々。
複数の時間軸や世界線が重なるパラレラーズシリーズでは
過去や現代未来の神話の神々が登場し語り合う。
人工知能の登場によって社会がドメスティックに変革する現代に、過去の叡智の知恵や経験を活かしながら、持続可能に地球が存続するために何が必要かを導き出す。
パラレラーズシリーズは、今日の新しい神話作りである。
以前より増山麗奈・源光士郎が取り組んでいた時空を越える対話シリーズ
「波羅蜜多」の構成員、増山麗奈は映画監督として、映画「サダコの鶴」で時空を超えて平和を願う被爆者の少女のドラマを制作した。また映画「歳三の方」で現代に土方歳三が蘇るパラレラーズと連動するストーリーを制作した。その映画の主演を務めるのが源光士郎である。源光士郎は自身の創設した武術と舞台芸術を掛け合わせた「武楽座」で、ダンテとスサノオのミコトや源義経が出会う「神曲」を総演出を行った。この神曲もまた、パラレラーズシリーズとも言える。
平和への希求
本シリーズは2022年の終戦記念日に、ノー・ウォー横浜展で、スタートする。世界平和は増山、源両者にとって、芸術のてーまであった。増山麗奈は、2003年より平和を求めるピンクのビキニ集団パフォーマンス「桃色ゲリラ」を発足。イラクやパレスチナでもその活動を続けていた。また源は武術を通して、多様性を受け入れ合う和平を目指している。本シリーズの先の展開には世界で9つのピースアートセンターの設立というビジョンがある。
「パラレラーズ〜地獄の門」
ダンテの前には修羅道、地獄が広がる。
その中にはだんだら模様を着た土方歳三も。脳をかち割られたサムライからは鳩が飛んでいる。武楽座「神曲」のシーンからインスピレーションを得た