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Channel: Samurai Art 武楽創始家元 源光士郎 オフィシャルブログ
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2月9日(日)大安の福の日 源光士郎の誕生日

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2月9日(日)大安の福の日

おかげさまで、今年も無事に誕生日を迎えました。


昨晩から、沢山のお祝いコメントやメッセージありがとうございました。心より御礼申し上げます。


2005年9月24日に、心筋梗塞で母が急逝しました。母は、弟が生まれる時にリウマチを発症し約30年。関節は変形し、ちょっとした段差につまずいても悲鳴を上げる痛み。移動は杖や車椅子、最後は両膝を人工関節に手術しました。

母の身体が不自由なため、生協に注文した品物がまとめて配達されるのが、私の実家でした。学校から帰ると玄関で近所の皆さんが井戸端会議。

そのとき、私が学校のテストで成績が良かったとか、そう言う話をしているときに母が嬉しそうだと感じ、よい成績を取ると親孝行になると思っていたことが、スパルタ剣道部と相まって、中学生の私を真面目でガリ勉にさせました。

母が喜ぶような、私なりに「誇れる息子」になろうとしていた、その母の存在が突然なくなり、その声も二度と聴けなくなった衝撃で、ハードディスクのデータがまとめて消去されたような喪失感に襲われました。

失意の最中、天啓。子供の頃からやってきた武道に美を見出し、神楽、伎楽(ぎがく)、雅楽、申楽(能楽)、田楽、歌舞伎などの日本の伝統文化の中に、「武の美」をテーマとした『武楽(ぶがく)』を旗揚げしました。日本の美を世界に発信し、平和で美しい世界の実現に微力ながら貢献するという、人生の大義を得て旗揚げから18年目になります。


空手をやっている外国人の方も「押忍!押忍!」と礼にはじまり礼に終わり、相手を尊重し、試合に勝っても勝ち誇ったりせず、日本人よりも日本人らしいと言われる方も多くいます。武道には、相手や、道具、道場などの環境にも感謝する人格が養われる力があると信じています。その武道の中でも、中心の意識、軸がぶれない、全身が一致し、刃筋が通った技の習熟度など心身ともに洗練し、人格や行動の美など、そこに表れる美を、アートにまで高めようと試みる武の道として『武楽』。それを世界に発信し、自分さえ良ければいいのではない。自分だけでなく、みんなにとって良いことを志す人が、一人また一人と増えていくことで、世界が美しくなると信じています。


身体の不自由な母を献身的に支え、私の活動も支えてくれた、自分のことよりも他者のために生きる献身の人だった父も、2020年3月に大動脈解離で急逝しました。


私は両親をはじめ、皆さまの恩に報いるために、武楽を通して日本の誇りや魅力を世界に伝え、世界に貢献する志をまっとうすべく、精進します。


2026年には武楽座20周年記念公演を計画しています。


武楽座15周年・ダンテ没後700年記念公演『神曲 修羅六道』が、ダンテの神曲を日本の死後の世界に置き換えたのと同様に、ハリーポッターや指輪物語の世界観を日本の侍や陰陽師や僧兵、もののけなどに置き換えた作品を準備しております。


馴染みのある物語を日本の世界観に置き換えることで、日本の世界観や精神性などが、世界の皆様に伝わりやすいと考えているからです。


第2第4水曜日19時から阿佐ヶ谷での武楽稽古もやっております。

初めての体験の方は2,000円。月に一回の方は5,000円。月に2回の方は8,000円です。

お気軽にお声がけください。


また、念願だった、固定劇場を活用しての活動もできそうです。


皆さまには、これからもたくさんの応援とご支援を、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

2024年 2月9日

武楽 創始家元 源 光士郎


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